障害者支援施設で働く

障害者支援施設の仕事内容

看護師の働く場は病院やクリニックなどに限られておらず、障害者支援施設や保健センター、看護師養成学校など多岐にわたっています。
このうち、障害者支援施設というのは知的障害や精神障害、あるいは新身体障害などあらゆる障害を持っている人たちが入居する施設のことをいいます。

障害者支援施設を利用している人は、基本的に18歳以上で障害支援区分が4以上か、あるいは50歳以上で障害支援区分が3以上の人となっています。
また、現在自立訓練や就労移行支援を受けているけれど、障害者支援施設で訓練を受けるのが効果的であると認定された人や、指定特定相談支援事業者の作成によるサービス等利用計画案によって各自治体で必要性が認められた場合にも、障害者支援施設を利用することができます。

障害者支援施設は障害の種類や度合いによって「障害者更生施設」「障害者授産施設」「生活施設」「地域利用施設」の4つに分けられています。
転職を考えている看護師の人は自分の向き不向きを考慮しながら転職先を考えると良いでしょう。

障害者支援施設での看護師の仕事内容は、検温やバイタル測定、服薬の管理・指導などはもちろんのこと、感染予防、胃ろう管理、応急処置、通院の付き添い、入浴介助なども含まれます。
この他に、吸痰や導尿、浣腸や摘便なども障害者支援施設に勤務する看護師の仕事です。

障害者支援施設で働くためには

障害者支援施設というのは福祉の場であって、治療を行うわけではないので、重篤な患者さんを介護するという仕事はまずありません。
ですから、症状の重い患者さんが多い病棟などに勤務していて、ストレスで精神的にヘトヘトになっている看護師なら障害者支援施設に転職を考えるのもいいかもしれません。
看護師としての基本的なスキルとやる気さえあれば、施設で働くのは難しいことではありません。
ですが、医師が常駐していない障害者支援施設も多いので、救急の場合には自分一人で判断を下さなければならない状況に立たされることもあります。

転職先を探す際には、知的障害や発達障害に関する知識を備えておけば、面接で有利になります。
看護師の資格と並行してケアマネージャーの資格もあれば、障害者支援施設では特に歓迎されます。

給与に関しては19万円から35万円が大まかな目安で、もちろん夜勤が多ければ給与も上がります。
求人の中には、社員以外に週数日〜のアルバイトなどもありますので、家事と仕事の両立が難しいような看護師にはおすすめです。
看護師向けの転職サイトで転職先を探すのもいいですし、転職エージェントに登録をしておけば希望に沿った求人を紹介してくれますので便利です。