児童福祉施設で働く

児童福祉施設の仕事内容

児童福祉施設というのは、18歳未満の子どもが利用する施設のことで、障害を持った子どもを支援する施設と生活支援や相談などを行う施設の2種類があります。
寮で生活するタイプと通園するタイプとがあり、社会のルールや人間関係の維持の仕方など、社会で独り立ちしても困らないように子どもを育てていく役割を果たしています。

施設内での仕事は介護や保育、看護の他にリハビリテーションや相談援助、栄養など多岐にわたっています。
児童福祉施設内での看護師の仕事は、疾病予防が中心になります。
施設内の栄養管理を行う他、食中毒やインフルエンザにならないような知識を広めたり、子どもたちが遊んでいてケガをしたような場合にはキズの手当をしたり、病院との連携を行ったりします。

勤務する児童福祉施設に寮の設備がある場合には、勤務する看護師の業務内容は基本的に24時間制になります。
夜勤の際には急病に対応するケースも出てきますので、判断力や耐久性が要求される職場といえます。
障害のある子どもたちを支援する施設ではコミュニケーション力も非常に大切なので、子どもが好きで社会に貢献したいと考えている人に向いている仕事です。
夜勤がある職場ならお給料も病院の看護師と同等なので、高収入を目指したい看護師にもおすすめです。

児童福祉施設で看護師として働くためには

児童福祉施設にはいくつかの種類があり、児童養護施設だけを見ても全国に600か所以上、母子生活支援施設は230か所以上、そして児童自立支援施設も58か所あります。
ほとんどが公的施設で、児童養護施設に関しては約9割が業務委託の社会福祉法人になっています。
最近では児童福祉施設の小規模化が進んでいますので、看護師の求人数も施設ごとに1〜2名と少なくなってきています。

パートやアルバイトの求人もありますので、子育てをしながら働きたいという看護師には向いている職場です。
求人情報はハローワークや住んでいる市町村のホームページなどで探すのが一般的です。
また、転職サイトなどにも求人案件が掲載されることがあります。
看護師向けの転職エージェントに登録しておけば、児童福祉施設の求人を優先して紹介してくれることもありますので、活用するのがおすすめです。

看護師の資格さえ持っていれば児童福祉施設で働くのには十分ですが、小児科病棟で勤務した経験があれば就職の際に有利になります。
施設に勤務する看護師が一人だけというところも多いので、全くの新卒ではなく経験者が優遇されます。
社会福祉法人というのは、国家公務員に準ずる給与体系をとっていますので、安定した職場を探している人は児童福祉施設に転職するのもいいかもしれません。