子供と食育の重要性について考える

好き嫌いをする子供

食育とは?

食育に力を入れている保育園や幼稚園が増えてきました。
食育とは、簡単に言うと、食べる楽しさや大切さを教えることです。
それは単に栄養学や食べ方の話しだけにとどまりません。

毎日の食事を通して、私たちの体が作られ、食事は活動するためのエネルギーとなり、病気に負けない抵抗力を生み出し、成長し、生きて行く力となるということを考えることにつながります。
食事は命であり、生活の基本なのです。

子供への食育の重要性は?

子供は食べ物に対する知識がありません。
体や健康のことを考えて食べるということができません。
離乳食を始めた子供は、食べ物を手づかみし、ぐちゃぐちゃにし、床に投げ捨てるでしょう。

せっかく時間をかけて裏ごししたり、茹でたり、煮込んだり、ミキサーにかけたり工夫しているのに全然食べてもらえないと、落ち込んでしまうかもしれません。
「うちの子は食育ができていない」と思うかもしれませんが、幼い子供にとって、最初の食育とは「食べる楽しさを知る」ということです。
決して、きれいな食べ方をする、残さず食べるということではありません。

いずれ、成長とともに教えていけばよいことです。
まず何よりも大切で基本となるのは、「食べる楽しさを知る」ことです。
幼児期に食事を楽しむことができないと、子供が成長したときに、偏食をしたり、食事そのものをおろそかにします。

家族がそろって「美味しいね」とニコニコしながらご飯を食べれば、子供は「食べることは楽しいことだ」と覚えます。
言葉にはできなくても、食事時の楽しい雰囲気が子供の記憶の底に残るのです。
食べることが楽しいと思えれば、食べることに興味を持つようになります。

やがて、残さず食べて褒められたい、お父さんやお母さんのようにお箸やフォーク、スプーンを使って食べてみたいと思うようになってきます。
ですから、食育といっても難しく考えることはありません。
家庭で楽しい雰囲気で食事をするだけで食育になるのです。

子供に体験させたい食育のイベントは?

子供たちが大きくなり、幼稚園や小学校に行くようになったら、日本の伝統的な食文化を教えて行くこと、季節にはその季節の旬のものを食べることなどを教えていきたいものです。

脳科学的には、10歳までの教育が子供の将来に影響を与えると言われています。
ですから、子供が10歳までの間に食育体験を始めてみると良いでしょう。
季節の果物狩り、料理やお菓子作りにチャレンジすることなどは楽しい体験になるでしょう。

子供と一緒に家庭菜園を初めてみるのもいいでしょう。
プランターでミニトマトやラディッシュなどを育てたり、カイワレ大根や豆苗などの根の部分をとっておいて育ててみることもできます。
牧場見学や、農業体験など、親子で楽しめるイベントを探してみましょう。