産褥訪問看護師「ナーシングドゥーラ」とは

赤ちゃんを抱っこする母親

新しい看護の形、ナーシングドゥーラ

医療の現場では常に新しいジャンルの仕事が誕生しています。
その仕事の一つがナーシングドゥーラです。

ナーシングドゥーラとは、出産時や産後の母子とその家族のサポートをする看護師のことです。
産褥訪問看護師とも呼ばれています。

産前産後は不安になることも多いですし、特に初めての出産の際にはわからないことも多いです。
わからないことがある時医師には聞きにくいことも多くあります。
そこで、ナーシングドゥーラが相談をできる場面を設け、対応をしてくれます。
ナーシングドゥーラであれば看護師として医療の専門的な知識もあるので相談がしやすいです。

ナーシングドゥーラの仕事

ナーシングドゥーラは出産から産後に母子やその家族を看護の立場からサポートをしていきます。
その内容は身体的・精神的な部分だけでなく社会的なことまで対応をしてくれとても幅広いです。

日常の中で育児をして行くといろいろなことが疑問として出てきますし不安になることもあります。
そういったことに対してナーシングドゥーラは質問を受け適切な対応方法を教えてくれるのです。

定期的に母親へのカウンセリングも実施しています。
普段はなかなか忙しくて気になることがあっても相談ができない、という人もカウンセリングの時間が設けられるとナーシングドゥーラにしっかりと相談でき、気持ちも楽に育児ができるようになります。

今は核家族化が進み、母親は孤独になることも多いです。
ナーシングドゥーラは地域に寄り添って家族の看護が行えるので母親はもちろん、家族も育児での不安や負担を軽減することができます。

ナーシングドゥーラになるためには

ナーシングドゥーラは認定資格を取得することが必要です。
資格には、ナーシングドゥーラジュニア、ナーシングドゥーラ認定、ナーシングドゥーラ認定プロ、という3つがあり、ナーシングドゥーラとして働くためにはナーシングドゥーラ認定か認定プロのコースを学び、受講過程を終了して合格することで働くことができます。

ナーシングドゥーラ認定の資格を取得するためには看護師資格を持っていることが必須条件です。
看護師がこれからスキルアップやキャリアアップをするための一つの方法としてこれから取得する人が増えると予想されています。

特に出産や育児を経験した看護師は自分の経験を活かして働くことができるということで今後、産後の看護師の仕事の選択肢として選ばれることも増えると考えられています。
産後や子育て中は看護師の仕事をするにも夜勤が難しいです。
ニーズが高まっているのはもちろんのこと、長時間勤務や夜勤をせずに働ける方法、という点でも産後の看護師の働き方の一つとして注目を集めています。